西安金橋国際旅行社と陝西友聯国際旅行社のブログ

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明代の「鳳凰台」に伝わる夫婦の愛の物語 陝西省咸陽市

【8月26日 Xinhua News】中国で旧暦の七夕(今年は8月25日)は「恋人の日」と呼ばれ、カップルが愛を確かめ合う大切な日。陝西省(Shaanxi)咸陽市(Xianyang)にある明代の建物「鳳凰(ほうおう)台」は、春秋時代の美しい夫婦の物語が名前の由来となっており、恋人たちが愛を語らう絶好のスポットとなっている。

 

 春秋時代の秦の穆公(ぼくこう)の娘、弄玉(ろうぎょく)と夫の蕭史(しょうし)の伝説の愛の物語は、漢の劉向(Liu Xiang)の撰とされる仙人たちの伝記「列仙伝(れつせんでん)」にこう記されている。弄玉が月明かりの下で笙(しょう)を奏でていると、その調べに合わせるかのように簫(しょう、縦笛の一種)の音色がかすかに聞こえてきた。娘に簫の吹き手を探してほしいと頼まれた穆公は、華山に人を遣わし、簫の名手、蕭史を探し出す。2人は互いを気に入り、夫婦となった。蕭史はそれから弄玉に簫の吹き方を教え、弄玉はいつしか鳳凰の鳴き声のような音色を奏でるようになる。これを知った穆公は都の咸陽に鳳凰台を建て、娘夫婦を住まわせた。そのうち、2人の音色に合わせて竜と鳳凰がやって来るようになり、ある日、2人はそれぞれ竜と鳳凰に乗り、空高く飛んで行った──。