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中国・秦始皇帝時代の霊きゅう車、西安で出土

【1月31日 東方新報】中国西北部陝西省(Shaanxi)西安市(Xi'an)の「秦始皇帝陵」の1号坑で、当時の霊きゅう車と推測される木製の四輪馬車など新たな遺物が出土したことを、「秦始皇帝陵跡博物院が明らかにした。
 四輪の木造馬車は、2000年以上も地中に完全に埋もれていた。全長は7.2メートルで、幌にはカラフルな絵柄が描かれていた。馬車のほかにも動物の遺体や馬具、さまざまな種類の木造馬車の残骸が散乱していた。
 発掘プロジェクトの主任考古学者である蒋文孝氏は、この馬車は古代にひつぎを運ぶために使われていた「霊きゅう車」だった可能性が非常に高いことを明らかにした。
 蒋氏はまた、他の馬車とともに発見されたこの四輪馬車によって、秦王朝時代の「非常に珍しい葬儀の伝統」が明らかになったと強調した。蒋氏は「秦王朝の葬儀の伝統、特に高級な秦の墓の葬儀のシステムを調べる新たなインスピレーションを与えてくれる」と話す。
 また発掘現場には馬車の本体だけでなく、馬車のさまざまな木製パーツをつなぐための青銅製の金具類も全てそのまま残されていた。
 考古学者は、馬車の状態が良いのはこの場所が墓荒らしに盗掘されていなかったからだが、それはここが考古学的な知識と綿密な発掘計画が必要で、墓荒らしにとって難しい場所だったからだろうと推測している。
 馬車のほかにも陶器、青銅、ヒスイ、金、銀で作られた多くの遺物が坑内から発見された。考古学者は、秦王朝の豪華な埋葬の伝統が明らかになったと、この発掘を高く評価する。
 1号坑の発掘は2013年に始められた。発掘開始以来、前例のない遺物が次々に見つかり、考古学者たちを常に驚かせてきた宝の山であることが、このたびまた証明された。
 考古学者が09年から22年にかけて第3回目の発掘を行った際、坑内から200体以上の人の姿を模した「俑(よう)」と16頭の「俑馬(ようば)」が発見されたが、それらは後に独特の技法で作られたことが判明している。人形の腕は本体とは別に作られ、後に細かい粘土層を使って本体と連結されていた。
 また、精巧に作られた兵士俑の傍らでは、防御用の盾や剣のような武器も発見されている。(c)東方新報/AFPBB News