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漢魏洛陽城で魏晋時代の大型水路遺構を発見 河南省

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漢魏洛陽城遺跡で発見された魏晋時代の水路遺構。
新華社洛陽1月9日】中国河南省で5、6両日開かれた2022年省内考古学活動の成果交流会で、同省洛陽市にある漢魏洛陽城遺跡で実施されている発掘調査の重要な進展が報告された。全長が合計で80メートルを超える魏晋時代の大型の地下水路遺構が4本見つかり、同時代の水利工事の高度な技術、都城の水資源利用と環境改善のレベルの高さが示された。

中国社会科学院考古研究所洛陽漢魏城発掘隊の郭暁濤(かく・ぎょうとう)副隊長によると、水路の遺構は2021年に発掘が始まった千秋門跡の闕(けつ、門両側の物見やぐらの台)に挟まれた広場の地下で見つかった。

郭氏は「22年6月に3本の水路跡が見つかり、その後さらに1本発見した。4本とも石造で精巧な造りだった。底部の海抜高度や規模、石の組み方に違いがあるものの、いずれも南西-北東方向に並行に走っており、年代も同じで計画的に配置されたとみられる」と説明。これほど大規模で精巧な水利施設が見つかるのは同遺跡でも初めてと語った。

水路は基本的に底板と側板、ふた板からなる暗渠で、中央の区分けの石板により水流が二つに分かれていた。ふた板の上部は道路の路面と同じ高さで、雨水を集める角穴も確認された。同隊の劉濤(りゅう・とう)隊長は「水路の発見は、漢魏洛陽城に整備された水資源利用システムと水利施設があったことを示している。当時すでに高度な水利工事技術があったことが分かる」と述べた。

研究により、水路は外から城内に引き込まれ、その後地下の石穴を通り北側の西游園霊芝池と九竜池へ流れていたことが明らかになった。庭園の景観を作り出す引水施設の一部であり、魏晋時代の後の南北朝時代北魏期にも孝文帝が同エリアの水利施設を再利用していた。

劉氏は「今回の発掘は、漢魏洛陽城の皇室庭園の形状や配置の探求、水資源利用と都市配置に対する理解を深める上で有力な支援になる。現代の都市計画の参考にもなる」と語った。

漢魏洛陽城は西周時代に築造されて以降、各王朝が1500年以上にわたって使用した。都城としての期間は600年に及ぶ。発掘作業と研究作業は現在も続けられている。(記者/桂娟、史林静)